『DX推進ガイドラインVer. 1.0』、いまさらながら読んでみました。肝心のDXとは何かは下の方に小さく書かれています。
”「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、
業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」以下も抜粋。
”今後、DXを実現していく上では、デジタル技術を活用してビジネスをどのように変革するかについての経営戦略や経営者による強いコミットメント、
それを実行する上でのマインドセットの変革を含めた企業組織内の仕組みや体制の構築等が不可欠である。
また、DXを本格的に展開していく上では、そもそも、既存のITシステムが老朽化・複雑化・ブラックボックス化する中では、データを十分に活用しきれず、
新しいデジタル技術を導入したとしても、データの利活用・連携が限定的であるため、その効果も限定的となってしまうという問題が指摘されている。
加えて、既存のITシステムがビジネスプロセスに密結合していることが多いため、既存のITシステムの問題を解消しようとすると、
ビジネスプロセスそのものの刷新が必要となり、これに対する現場サイドの抵抗が大きいため、いかにこれを実行するかが課題となっているとの指摘もなされている。””色々あるけどITでうまく対応しよう”、と言っています。
ドイツの方を見てみると(なぜドイツなのかは自明なので省略)。
ドイツの持つ産業構造と教育訓練の特徴が端緒であるらしいです(詳細は知りません)。
産業構造は漸進的な変化を特徴とし、教育訓練はマイスター制度に見られるように企業を超えて標準化が進んでいる事が特徴です。
対応する、という事とは少し違いますね。DXの下地が既にできていたようです。2025年に向けてという事もあるのでしょうが、まずは明文化と文書化でしょう。
その後に標準仕様に準拠したIT投資への加点方式の補助金とか。
必要なもの、それはお上のタクト振りかもしれないと、ふと思いました。